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About this site.

この企画サイトは川上いちご個人サイト2万打感謝記念に作られたものです。
D−game』同様、これ以上の更新予定はありません。
お気に入りなど出さずに全画面でご覧になる事をお勧めします。

この企画はシステムボイス企画になります。
キャストの方にご協力頂きサンプルボイスなど置いてありますが、
ボイスドラマではありませんので、ご理解下さいませ。

ボイスは不親切ではありますが、全てMP3に圧縮されています。
システムボイスを使用される際には、必ずWAVファイルにコンバートして下さい。
(WAVファイル以外はシステムボイスに出来ません)

設定方法:コントロールパネル→サウンドとオーディオデバイス→サウンド

リンクを貼って下さる方は以下を参考にされると良いかと。
バナーはお持ち帰りするようにして下さい。

企画名 / K-15  URL / http://brandysnaps.client.jp/k-15/

 









Human relations.


下成と一太 / 一太と利名 / あずみと透 / 夜菟と下成 / 姫野と利名 / 下成とあずみ / 透と姫野


【 簡易人物相関図 】





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【 下成と一太 】


 山に住む祖父の家で育った下成は、ある日森の中で傷ついた
一羽の鷹を見つける。
見渡した先にあった幼い鷹の住処は、人間が荒らしたと思われる形跡があり、
不憫に思った下成はその鷹を家へと持ち帰り傷の手当てをした。
それがキッカケとなり、鷹は下成に大層懐き、友が居なかった下成の
唯一の親友となった。
下成は親愛の証を込めて鷹へ"一太"と名づける。

 共に育っていった下成と一太だったが、滝へ落ちた下成を助ける為に
一太は命を落としてしまう。
事故のキッカケとなった己の不甲斐無さに絶望し、悲しみに心を捕らわれてしまった下成は、
何日も一太を胸に抱いたままその場を離れようとしなかった。
 一太が死んで、幾日が経過したか下成にも分からなくなったその日、
下成の前に黒尽くめの一人の男が現れる。
彼は下成に"一太を生き返らせてやろうか?"と問いかけた。
その代償として下成は男に魂を捧げる事が条件だったが、
下成は躊躇う事も無く申し出を受け入れる。

 そして今。祖父が無くなり、都会に住んでいる両親の元へ十数年ぶりに帰った下成の傍らには、
笑顔が似合う小さな男の子が居た。

「ただいま」
「はじめましてっ。今日からお世話になります!宜しくお願い致しますっ」

 小さな男の子は礼儀正しくそう言うと下成の両親へ、ぺこっと頭を下げた。
その男の子の名は―・・・



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【 一太と利名 】


 利名は外へと出る事をしなかった。
外へと出ようとした事は何度かあった。幼い頃、両親に"そといっていい?"と聞いた
利名に返って来た言葉は

「駄目よ。外へ行っては駄目。恥ずかしくてご近所に何て言ったらいいか…」

という愛情のかけらも見えないものだった。
それでも一度、どうしても外の景色を見てみたくて黙って出掛けた事があったが、
家族中が必死になって利名を見つけた後、激しい罵倒の末に思い切り殴られただけだった。
それから利名は"外に行くのは駄目"と強く認識し、出たいと思う事も無くなってしまった。

 何時ものように大好きな月を見ていた日の事。欠けた月の端に、何か大きな影が目に映った。
その影が気になった利名は窓を開けると大きく身を乗り出す。
―その瞬間。

「危ないですよ、そんなに身を乗り出してたら窓から落っこちちゃいますから」

利名の目に映ったのは欠けていた月では無く…鳶色の瞳、それと見た事も無いぐらいに
綺麗に笑う少年の姿だった。
少年の笑顔を見た利名は、胸がぎゅっと掴まれたような感覚に捕らわれて、思わず涙を零してしまう。
そんな利名に慌てた少年は、窓際で優しく、優しく、利名の涙が止まるまで
ずっと言葉を発さないまま頭を撫でていた。

 少年は利名を取り巻く環境、彼女自身の心情を知り、彼女の力になってあげたいと思った。
また利名も、見た事が無いものや経験した事の無い事…新しいものを与えてくれる少年に心を許した。
 二人が互いに抱く感情…それに気づくにはまだ子供であったが、確かなものだった。



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【 あずみと透 】

 死にそうだと思った。もう死にたいとも思った。
喉からは血の味がして、己の体力の限界をしきりに訴えていたし、背後から迫る
多くの追っ手の気配は一向に納まる様子が無い。
諦めかけて足を踏み出すスピードを緩めた瞬間、肩に乗っていた小動物の尻尾が責めるように頬を叩いた。
それがキッカケとなり我に返る。
最後の力を振り絞って大きな階段を駆け上がり、強い光の中へ飛び込んだ。

 死んでいると思った。もう死人と同じだと思った。
朝起きて、身なりを整えて学校へ行き勉強をする。
学校が終われば通いなれた道を辿って家へと帰り、また眠る。行動の合間に食事をとる。
同じ事の繰り返しだった。
義務のように繰り返される一日がうっとおしくあり、逆にそれが自分が生きているという事実を
強く認識させるものであった。
何時もと違う何かをしてみようと思ったのは単なる思い付き。
家路に向かっていた足を止めて、何時もと反対方向へと向ける。
異なる景色が目に映り、何処か新鮮味を帯びていた。
また、何時もと異なったのは景色だけではなく…

「・・・ホームレス・・?」

道端のど真ん中で倒れていたのは同じ年ぐらいの同性。
良く見ると彼女の周りでぴょこぴょこと跳ねている小さな動物がいた。
じっと目を凝らしてそれを見てみたが、どうも認知しているどの動物にも当てはまらない。
もっと近くで見てみようと近づいたその時。
ぱっと倒れていた女の目が開いた。思わず体を引く。
女はじっと顔だけを見つめたと思うと、体を起こした。
傷だらけのその顔が破顔すると凛とした音が耳を通る。信じられない音となって。

「とおる。綺麗な名前やな。うちの知ってる名前の中で…一番綺麗や」


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【 夜菟と下成 】


 立て付けの悪い扉の音がギィとした。
そこから入ってくる人物は一人しか検討がつかなかったので、夜菟は
意外とばかりに視線を向ける。
何時もは自分に近づこうともしない下成が来るという事は異例の事態で、予想しない事を
次々とする下成に全く飽きる事がない、と口元が自然とニヤけた。

「・・・一太が居ない」
「あァ?」
「一太が居ない」
「先刻、多世の餓鬼と遊んでやがったぜ」
「・・俺の傍に、居ない」

あんまりな言い分に呆れを通り越して可笑しくなった。
下成は拗ねていたのだ。
今の今までずっとべったりだった一太が、多世のおちびちゃんに夢中なのが面白くないらしい。
また、それだけを言いに大嫌いな夜菟のところへと来たらしい。
こんなに面白い人間は居ない。

「嫉妬か」
「馬鹿な事言うな」
「じゃあ何だってンだよ」
「・・・娘を男に盗られた父親の心境・・って何笑ってんだよ」

あんまりだ。あんまりすぎる。あんまりすぎて笑いを堪える事が出来なかった。

「子離れ出来ねぇ馬鹿親みてぇだぜ、お前」



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【 姫野と利名 】


 幼い頃は"良い子"になりたくて、利名の分も両親を喜ばせなくてはと頑張っていた。
それが枷になって来たのは何時の事だろう。
「先輩」「多世さん」と声をかけられて笑みを返しながら、そんな自分が気持ち悪いと姫野は思った。
一体、何時自分自身を見失ったのだろう。
一体どの自分が本当の自分なのだろう。
楽しそうに装った会話を義務的に行いながら、そればかりを自らに問い掛けていた。

 家に帰ると階段で座り込んだ利名が驚いた表情を浮かべて姫野を見つめる。
恐らく、何時もより早い時間に帰宅した事に驚いたのだと気づく。

「お、おかえ、り。はや、はやい、かえる…つかれた?」

家までの道のりの中で、今日こそは、今日こそは、と姫野は思っていたが、
利名の顔を見た瞬間、その考えは頭の隅に飛んでいってしまい、おどおどとした利名の態度が
むしょうに気に障った。
姫野は乱暴に利名の顎を掴むと遥かに背の高い自分の方へと顔を向けさせた。

「私が早く帰ってきちゃ何か不味い事でもあるんですか?隠し事?頭が悪いくせにやる事は狡賢いんだね?」

段々と言葉を荒げながら捲し立てるように言い放つと、姫野は利名の体を階段へと強く突き飛ばした。
利名が小さな声で呻く。
その声で姫野はハッとすると、我に返る。 また、やってしまったと思った。
 どうする事も出来ず、利名を無視して己の部屋へと足早に入ると
思わずカーペットの上に座り込んでしまった。
やわらかいカーペットは逆に姫野を攻めているようで、ぎゅっと胸が苦しくなる。

明日こそは、明日こそは。


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【 下成とあずみ 】


「ソコのヘタレなお兄さん。安くしとくで。寄ってかんか?」
「・・・またアンタかよ」

 正直なところ、下成は相当うんざりとした。
同じ飯が数日続く方がまだマシだというぐらいにうんざりとした。
出会ってからというもの、進出気没なその女は行く先々に
何やかんやらと下成の前に姿を現すのだ。
これが都会で流行のストーカーって奴か?と下成は思う。
そんな考えを見透かしたのか、女は口元へ笑みを浮かべて口を開いた。

「似とるんや。アンタ。うちのいっちゃん愛おしーい子ぉに。せやから、アンタに付き纏うんやと思う。
ほっとけんのよ。辛く重い宿命を背負ったアンタがな」

女の言葉に下成は眉を寄せた。
自分がそんな大層な宿命の元に居るなど検討もつかないからだ。
口にされると本当の事になってしまいそうで、身勝手ながら嫌な女だと下成は思った。
確かに癪に障る悪魔には取り付かれてはいるが、大して害だという事でもない。
最近は情が湧いたのか、以前程嫌いでは無くなっていた。
 困惑する下成の気持ちを知ってか知らずか、女は睨む下成をものともせず、
ただ笑い顔で見つめ返しているだけで。
どうにも悔しくなって来たところで、女の肩に乗っていた小動物が
下成の足元へとひょいと移り、長い尻尾を振りながら楽しそうに飛び跳ねていた。

「グゥッ!ググゥ〜ッ」

気にするなと下成の肩を叩いてくれているようだった。


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【 透と姫野 】


 多世姫野というその人物は、透の通っている学園では知らぬ者は居ないほどの有名人だ。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗。おまけに面倒見も良く人望も厚い。
絵に描いたような人間だった。
 そんな彼女が今、透の前で机を叩きながら泣いていた。
正確には、透は偶然忘れ物をして多世姫野のクラスを通りかかっただけだったのだけれど、
間の悪い事にばっちりと目が合ってしまったのだ。
透はどうする事も出来ず、立ち止まりただ姫野を見つめて居た。

「・・・幻滅した?」
「・・・え?」

 目元からとめどなく涙を零しながら、姫野は真っ直ぐと透を見据える。
投げかけられた問い掛けにどう答えたら良いか考えあぐねていると、黙った透を
気にした素振りも見せずに姫野は校庭へと視線を向けながらぽつりぽつりと話始めた。

「私、とても嫌な奴なんですよ。妹がね、産まれた時から脳に障害があって。
知能の発達が未熟なんです。だから…両親の期待は全て私に来ました。
二人とも、エリート街道歩んできた人だから…だから…それに…頑張って応えようって…。
でも、そうして頑張って、努力して、無理をした結果…自分を押し込めて、見失って、
妹に…辛く当たってる。
最悪なんです…最低な人間なんですよ、私…。皆が思い描いている、良い子なんかじゃ
無いんです…猫っかぶりが巧いだけの面白みの無い汚い人間なんです…」

透は黙って姫野の話を聞いていた。
否定もせず、肯定もせず…ただ、姫野の泣きじゃくる声が止むまで、
黙って傍に立って居た。   


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Staff.


【企画・イラスト原画・編集】
川上いちご

【イラスト着色】
結月 夜夢

【キャスト】
松広 下成 : ひろ  松広 一太 : 春希 准  桜井 透 : ヒロオ タクミ  瀬尾 あずみ : 水原 天鳥
トゥ : 川上 いちご  多世 姫野 : 久保田 和真  多世 利名 : 春衣 もも  夜菟 : 杉浦 雪斗


Thanks.

んじょもーず 様(音楽をお借りしました)
0407 様(企画当初、テンプレを使わせて頂いてました)

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Maiking.


【 キャラ自己紹介台本 】

下成
「あ、あー…あー…えーと、何か自己紹介しろとか言われたんだけど…何言えば良いんだ?
 …(溜息)。悪い。俺、話すのあんまり得意じゃなくて。
 …え?名前?ああ、そういやまだだったな。
 俺は"松広 下成(まつひろ しもなり)"。都会に出てきて日が浅いから
 知らない事が多くて困る。今朝、テーブルで小さな箱が大きな音で鳴った時は
 敵襲かと思った。そういえばその箱、今アンタが手にしてるそれと似てる…。
 …え?けいたい?何だ、それ」

一太
「はじめましてっ。ボク、松広一太と申しますっ。
 下成の家でお世話になっているので松広と名乗らせて頂いているのですが…
 ボクに名前があるなんて、それだけでとても嬉しいんですけど、
 名字までなんて…世界一幸せ者だと思いますっ。
 あ、ボク鷹だったんですよっ。下成が夜菟さんにお願いして生き返らせて
 貰ったみたいで。二人にはとても感謝してますし、大好きです!
 あっ…あの…でも一番大好きなのは利名ちゃんなんですけど…えへへへっ」


「桜井・・透。年は今年で18になるの。・・・・・え?放送事故になるから話せって?
 そうだな・・。最近、人を拾ったんだけど、その人は凄く不思議な子。
 あずみって言うんだけど・・自分は異世界から来たーって。ふふ、可笑しいよね。
 でも、そんなあずみが今の私のたった一人の家族・・大切な存在。
 あずみのお陰で随分自分は変われたなぁって思うんだ。・・実の父と母は・・生きて、る・・。
 一緒に住んでないのが不思議?そりゃ・・そうだよね。でも、あの人たちの居る家に戻ったら
 今度こそ私は私を見失いそう。体だけ存在する人形になって、死んでしまう」

あずみとグゥ
01「うちは瀬尾あずみ言うんや。よろしゅうに。うちはな、この世界以外の場所におったんやで。
  ・・へ?この言葉遣い?ああ、何やこの世界の『関西弁』と似とるようやなぁ。
  けど、ところどころ違うみたいや。こっちの世界の言葉で言うと『エセ関西弁』っちゅったっけ。
  ともかくうちのおった世界では標準語ぉやった・・ってグゥ!静かにせぇ!」
02「グゥッ、グゥ〜〜グゥゥ〜グゥ!グググゥ〜〜〜グゥゥ!グゥ、グゥ、グゥ、グゥ!!(01の途中から)」
03「へ?あっはっはっは!すまんすまん!お前の紹介忘れとったなぁ!
  このちっこいのはグゥ。うちのペットのような相棒のようなモンやな。うちらの世界では
  モンスターって奴やったんや。本物の姿はものごっつい獣なんやで」
04「グッググッググゥ〜!」
05「っちゅー事で自己紹介終わり!」
06「グゥ!」

姫野
「こんにちは。はじめまして、私は多世姫野と言います。
 学校では生徒会と‥陸上部を掛け持ちしているんです。ああ、だからといって勉強は
 おろそかになんてしてませんから安心して下さい。‥え?大学?
 そうですね‥視野に入れてはいます。けれど‥少し、迷ってるんです。
 私には一人妹が居て‥その子に対して優しくなれない自分が居る。小さい頃から
 全然成長出来て居ないんです。だから‥いい子ぶるのは高校で終わりにしようかなぁ‥なんて」

利名
「はじ、めて‥‥ひと‥。なまえ、うえ、たせ。した、りな。
 がっこう、いく、だめ。かなしむのいっぱい。りなのせい、なかせる。
 なかせる、りなもかなしい。いえいる、そとみる。
 あ!そとみた!いーっくんあった!!えへへ、とってもなかよし。
 いーっくん、りなのいちばんだ。あーったかくて、おおきくて、やさしい。
 まいにちたのしみ、いーっくん。あ!おねえちゃん、すきだ。
 ‥けど、りなきらわれてる。なに、わるいか、ふしぎ。りな、いてはいけないか?」

夜菟
「あァ?俺の事を話せって?…(溜息)。うぜぇな。まったく。
 いいか、一度しか言わねェからな。
 俺はこの世界で悪魔って呼ばれてる存在で夜菟(やと)ってンだ。
 固有名詞がねェと不便だろ?だから夜菟って名は…下成(しもなり)に
 つけて貰ったんだ。結構気に入ってるぜ?
 …ァ?どうして一太を生き返らせてやったかって?
 ンなの分かりきってるじゃねェか。面白そうだったからに決まってるだろ」

【 掛け合い台本 】

下成と夜菟
01_下成「こないだ俺、男に告白された」
02_夜菟「へぇ?」
03_下成「断ったけど」
04_夜菟「ふぅん」
05_下成「・・・それだけか?」
06_夜菟「何を期待してンだよ、お前。妬いたとでも言わせてェの?」
07_下成「・・何処をどうすればそういう勘違い発言になるんだ?」
08_夜菟「今の会話運びだとそうだろ?」
09_下成「違う!お前がべたべたと往来で俺に纏わりつくからホモと間違われて告白されたんだ!
     少しは気をつけろと俺は言ってる!」
10_夜菟「・・下成。お前、主語をつけて喋ろよ」

下成とあずみとグゥ
01_あずみ「そこ行くおにーさーん。寄ってかんか〜♪」
02_下成 「・・また、お前か・・」
03_グゥ 「グッググッググゥ〜」
04_あずみ「ははは!そう言わんといてぇな。うちでも傷つくんやから」
05_下成 「用件は何だよ」
06_あずみ「おー怖。用件が無いとアンタに話しかけちゃあかんのですか?そんなにもうちが嫌い?」
07_下成 「きらっ・・嫌いって・・ワケじゃ・・」
08_あずみ「じゃあ何でソコ、口篭るねん。あはははは!分かりやすいやっちゃなー!」
09_下成 「かっ、からかったな!!」
10_グゥ 「グゥ!」
11_あずみ「何でグゥまで怒るんや」
12_下成 「こいつは俺の味方らしい!」
10_グゥ 「グゥ!」
14_あずみ「・・・獣と気が合うんは、やっぱ山育ちやからか?」

一太と利名
01_一太「り、利名ちゃん!」
02_利名「?いーっくん・・どうしたか?」
03_一太「あのね・・あの・・ボクね、利名ちゃんが大好きなんだ!」
04_利名「・・・そっか・・」
05_一太「え?!あ・・ええと・・め、迷惑・・だったでしょうか!そのっ!その・・
     そう!!ふ、 深い意味は無かったんですけどっ!!」
06_利名「ふかい・・いみて・・」
07_一太「だからっ、その・・ご、ごめんなさい!」
08_利名「・・いーっくん、あやまる、りな、わるいか?りな、いーっくんすき、いーっくんちがう、
     ごめんなさいか?」
09_一太「・・え?もしかしてさっき利名ちゃんが"そっか"って言ったのって・・ボクが
     大好きって言ったのが・・嬉しかった・・・の?」
10_利名「うん、うれしい、だいすき」

透と姫野
01_透 「知ってますか?先輩。今噂になってる話」
02_姫野「?噂、ですか?その・・主語を入れて頂けると分かるかもしれないんですけど」
03_透 「学園の七不思議の一つ。学園一の人気者と、桜井透は何故突然親しくなったか」
04_姫野「何ですか、それ」
05_透 「言葉通りですよ。面白いですよね、噂って」
06_姫野「・・さっきから透は何故そんなに楽しそうなんですか?」
07_透 「今まで、注目されるのとか嫌だったんです。そう、思ってたんですけど・・
     先輩との噂で有名になるのは別に大丈夫だったから。そんな自分にびっくりして可笑しくて」
08_姫野「今日の透は何処か可笑しいですね。そんな事を言い出すなんて。天変地異の前触れでしょうか・・」
09_透 「失礼ですね」
10_姫野「あはははは!冗談ですからそんなに怒らないで下さい、ね?透」
11_透 「知りません!」

【 没掛け合い(透と姫野) 】

01_姫野「透が羨ましいです。私も・・透のようになりたかった」
02_透 「どうしてそう思うの?」
03_姫野「無いもの強請りですよ。他人の芝生はよく見えるんです。
     ・・もし私が利名の姉じゃなかったらなぁって」
04_透 「・・本当に先輩は妹さんの事を大切に思ってるんだね」
05_姫野「え・・」
06_透 「だって、先輩いつもいつも妹さんの話してるんだよ、気づいてた?
     ・・でもきっと、私もあずみの話を無意識のうちに沢山してるんだろうな。
     あずみのお陰で私は変われたから」
07_姫野「そうですか・・。私でも、ちゃんと利名の事、大切に出来てたんですね・・」
08_透 「心と体が違う事をするから悩んでしまうけど、その悩みは相手を想う気持ちがなければ、
     出てこないと思うな、うん」
09_姫野「・・透は優しいですね。こんな嫌な先輩に対しても。
     話していると何だか少し救われるような気がします」
10_透 「ふふっ。学園一人気の先輩にそう言って貰えて光栄です。将来の職場は教会、かな」
11_姫野「ぷっ・・それ似合いすぎてますよ、あははははははは(楽しそうに笑う/5秒程度)」
12_透 「あはははははは(楽しそうに笑う/5秒程度)」



【 くだらないお話 】

 万打やったー!わーい!とか思っていたら、いつの間にやら二万打もオーバーでした。感謝です。
と、いうことで前回のD−gameが何気に好評でしたので、調子に乗ってこんな企画を
密かに考えて実行に移しておりました。
 ダークな面を持ち合わせた作品は、あまりボイスドラマ企画を立てられない(立てる機会が無い)ので、
こうやってお遊びの時にやろうと思っているのですが、今回の作品は某ゲーム会社のような
雰囲気を目指してみました。気づいた方いらっしゃいますかー?
 ところで、企画名なのですが何故この名前なのか。
私、本当にネーミングセンス0なんですけど‥お遊び心を何時も忘れないようにしてるのです。
‥ということで、勘の言い方は分かったとは思うのですけど、

『K−15』→『かわかみいちご』

単純ですねー、あはは(笑)

 回、ご協力頂いたキャスト様‥実は大半がオフで軽くお願いしたというメンバーです。
多忙のところ無理を言ってしまったのですが、快くお引き受け下さいました!
各キャラの自己紹介の長台詞は、皆様大変苦労なさったようなので、是非是非お気に入りの
キャラだけでなく、全メンバーお聞き頂ければと思いますっ。
 また、自分の企画では余りキャストとして参加する形が好きではないのですが、
今回は何故かグゥを担当しました。
どうしてそんな気になったのかは、もう忘れてしまったのですが、取りあえず新鮮でしたね!
 イラストは色塗りソフトがPCクラッシュにより無かったという事と、
コラボをやろうねと約束していた事があったので、結月夜夢ちゃんにお願いしちゃいました。
色塗りでこんなに自分の絵が自分の絵じゃなくなるんだという事を実感(意味不明)
やはり素晴らしいですね!絵師様は!!

 白いフラッシュ製作ソフトを見つけたので、実はこの企画のフラッシュを作っていました。
結局未完成ですので未公開となりましたが、何時か他の企画とかで作れたらなぁと思います。
 あとはー‥そうですね、イラストとかも結構ちまちま描いてました。
折角ですので、リンク貼っておきます。 → 未使用イラストとか。(重いですのでナローの方注意を)
 インデックスのイラストは、神子としての時代を生きていたあずみ(とグゥ)です。
使いやすかったので、トップもあずみとグゥという組み合わせですが、
一応この世界の中で主人公は下成ですから!!(笑)

 の企画も幾らか反応を頂ければ、また三万打を過ぎた時に何か考えたいなぁと思ってます。
マイペースで活動を行っておりますが、これからもお付き合い頂ければ嬉しいです。
ここまで読んで下さってありがとうございました!

2005年8月7日 川上いちご。



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